日報

錆びた剣

3兄弟の2番目として生まれた。兄は人付き合いも良く、学びもたけていて、羨ましかった。弟は要領が良いのか世の中をするすると歩んでいくように見えた。小さな頃から、兄弟と比べている自分がいた。両親は高校の教員で、その当時は大学に進学する人数はかな...
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ゆるまる

「ゆるまる」という言葉には、不思議なあたたかさがあります。強くもなく、弱くもなく、ただ自然にほどけていくような響きです。この一語の中には、現代を生きる私たちにとって、とても大切な意味が含まれているように思います。私たちは日々、知らず知らずの...
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ポモドーロ

私たちの暮らしは、気づかぬうちに「飽和」へと向かっています。やるべきこと、知るべき情報、人との関わり——それらを次々と受け入れ、気がつけば心の中はいっぱいになっています。便利で豊かなはずの現代が、かえって私たちの心を疲れさせているのです。こ...
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一枚

日報

優しさに包まれて

私たちは日々の暮らしの中で、自分に対して少し厳しすぎるのかもしれません。「まだ足りない」「もっと頑張らなければ」「どうして自分はできないのだろう」――そのような思いが、知らず知らずのうちに心を曇らせてしまいます。けれども、少し立ち止まってみ...
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ねはんじゃくじょう

涅槃寂静涅槃サンスクリット語のニルヴァーナの音写で火を吹き消すことが語源です。執着や怒りなどの煩悩を消し去った状態を言います。寂静煩悩により乱れがなく、心が静まり返っている様子を表します寂とは熱を帯びた煩悩の火が完全に鎮まり、心地よい涼しさ...
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順逆に考える

私たちが日々目にしているもの、手に触れているもの――それらはすべて「色(しき)」と呼ばれます。形あるもの、出来事、感情、人との関係、これらすべてが「色」であります。そして仏教では、この「色」に対して、次のように説かれます。「色即是空(しきそ...
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できない自分

周利槃特(しゅりはんどく)というお弟子の物語は、現代に生きる私たちにとって、とても大切な気づきを与えてくれます。とりわけ、いわゆる発達障害と呼ばれる特性を持つ方々の理解にも、深く通じる教えがあるのです。周利槃特は、お釈迦さまの弟子の中でも、...
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デフォルトモード

私たちの心は、静かにしているつもりでも、実は絶えず働き続けています。何もしていないときでさえ、過去の出来事を思い返したり、未来の不安を思い描いたり、あるいは他人との関係をあれこれと考え続けています。現代の脳科学では、このような状態を「デフォ...
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しあわせとは

すこやかさは、この上もなき利益である。足ることを知るものが極みのない財産である。信頼することこそたとえがたき親族である。精神的自由は誠に最上の幸福である。この言葉は、私たちが日々追い求めている「幸せ」とは何かを、静かに問いかけてくれます。ま...
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夜坐禅は2部構成

長谷寺で行っている夜坐禅の時間を、あえて二部構成にしているのには理由があります。そこには、私たちの心の働きと、仏さまの教えが深く関わっています。まず前半は、壁に向かって静かに坐る時間です。これは外の世界から一度離れ、自分自身と向き合う時間で...
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気づく

私たちは生きている中で、思い通りにいかないこと、いわゆる「失敗」を数多く経験いたします。しかし仏教では、その失敗そのものを責めるのではなく、「そこから何に気づくか」が何より大切であると教えています。今いただいた四つの振り返り――一つ、「八割...
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内気循環

車の中で「内気循環」という機能を使うことがあります。外の空気を遮り、車内の空気だけを循環させることで、暑さ寒さを効率よく調整できる便利な機能です。しかし、この状態を長く続けると、徐々に酸素は減り、二酸化炭素が増えていきます。その結果、知らぬ...
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掃除をする

仏教の教えの中に、学問の優劣や才能の差を超えて、人がどのようにして悟りへと至るのかを示す、心温まる物語があります。それが、周利槃特(しゅりはんどく)の物語です。周利槃特は、お釈迦さまの弟子の一人でした。しかし彼は、他の弟子たちと比べて記憶力...
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心をみがく

「刃物を研ぐように心をみがく」この言葉は、日々の暮らしの中での修行の在り方を、たいへんわかりやすく示しています。刃物というものは、どんなに良いものであっても、使い続ければ必ず切れ味が鈍くなります。最初は軽く切れていたものも、やがて力を入れな...