涅槃寂静

涅槃
サンスクリット語のニルヴァーナの音写で火を吹き消すことが語源です。執着や怒りなどの煩悩を消し去った状態を言います。
寂静
煩悩により乱れがなく、心が静まり返っている様子を表します
寂とは
熱を帯びた煩悩の火が完全に鎮まり、心地よい涼しさを得た状態
一点の曇りもない青空のような静けさです
静 とは
単なる一時的な休息ではなく
何者にもかき乱されない
絶対的な安心感
寂静とは
ぼーっとしている状態ではありません。むしろ自分と言う執着から解放され、物事をありのままに見る知恵が働いている状態です。
執着から解き放たれた音で訪れる生命本来の清らかな静けさ
例えるならば、泥水が澄み渡る瞬間
私たちの心は普段執着と言う手で常に掻き乱されている。かき回されている。泥水入ったコップのようなものです。あれが欲しい。これが不安だと書き回し続ける限り、水は濁り、底は見えません。しかしその手をふっと話すと、泥は自然に沈殿していきます。無理に沈めようするのではなく、かき回すのをやめたときに訪れる透き通った水の静けさ。これが生命本来の静けさです。
嵐が去った後の深い湖の底
表面では感情と言う激しい波が立ち、嵐が吹き荒れているかもしれません。しかし執着から離れると言う事は、その波に翻弄されるのをやめて、深く静かな湖の底に沈んでいくような感覚です。湖の底は地上の騒がしさや風の影響を一切受けず、ただ満ち足りた静寂だけが広がっています。外側がどうあれ内側には決して揺らぐことのない静かな領域があることに気づく状態です。
握り締めていた拳を広げた時
私たちは何かを失うまい。手に入れようと、無意識に両手で何かを強く握り締めて執着して生きています。拳を握り続けている間、腕は緊張し、痛み、他のものに触れることもできません。その力をふっと抜いて、手のひらを広げた瞬間の「あぁもう力まなくていいんだ」と言う開放感とそこに流れる涼やかな風。それが執着から離れた時に訪れる安らぎの正体です。
涅槃
自分をすり減らし、熱くさせていた原因(執着)が消え、心に心地よい。涼風が吹き抜けている状態。
無理矢理火を消し止めると言うよりは、燃える理由がなくなったと言う感覚に近いものです。


