大宗和尚による新HPにて運用が開始されました。まだまだ不安定な場所もありますが、すこしずつ運用を続けていくことができればと思っています。さて、HPを継続するにあたっての心得を書いてみました。

① 「完成」より「育つ」ことを楽しむ
ホームページは「作品」ではなく「生き物」です。
日々、少しずつ姿を変え、季節や行事、人との出会いに合わせて育っていきます。
「まだ足りない」と思うよりも、「今日はここまで育った」と思える心がけが大切です。
庭の草花を世話するように、小さな更新を重ねていくうちに、自然と愛着が深まります。
② 「見る人」と一緒に作る
ホームページは「発信」だけでなく「対話」の場でもあります。
閲覧者の声を拾い、感想や質問を通じてサイトが磨かれていきます。
たとえば:
- 「今月の一句」「住職のひとこと」などの短い定期更新
- コメントフォームやメールでのやりとり
- 住職日記・行事報告に写真を添えて“空気感”を伝える
これらが積み重なると、「読む人と共にあるお寺」として温かい印象が育ちます。
③ 「義務」ではなく「感謝の記録」として
更新が「やらねばならないこと」になると苦しくなります。
でも、「この一瞬を残しておきたい」「支えてくれた方に感謝を伝えたい」と思えば、自然に筆が動きます。
お寺のホームページは、いのちの記録帳でもあります。
法要や法話、花の咲く境内、地域の出来事。
どれもが「いま、ここに生きている」という証です。
④ 「三つのリズム」で無理なく
- 日々の小さな記録(写真一枚・一言でもOK)
- 月ごとの定例更新(法話・行事報告など)
- 季節の大きな節目(お彼岸・お盆・年末年始など)
この3段階をリズムとして組むと、無理せず続けられます。
「今日はこれだけ」「今月はこれを伝えよう」と整理できます。
⑤ 「完璧」より「誠実」
誤字脱字があっても、写真が少し傾いていても、
「心がこもっている」ページには人が集まります。
人は“整ったもの”よりも、“心の通うもの”に惹かれるのです。
旧サイトも並行して活用されるのは、まさにその「誠実さ」のあらわれです。
どちらのサイトにも、それぞれの時代の息づかいが残ります。
⑥ 「楽しむための合言葉」
「義務ではなく、祈りとして更新する」
そのように思うと、ホームページの作業も修行の一部になります。
画面の向こうに誰かの笑顔を思い浮かべながら、
ひとつひとつの言葉を丁寧に並べる――
それは、まるでお経を紡ぐような作業です。
⑦ 「未来の自分」への贈りものとして
数年後、ふと見返したときに、
「この頃もよく頑張っていたな」と優しく笑えるようなページを残してください。
過去の記録は、未来の自分を励ます宝物になります。
